【BLOG】経営者が「決断する」ために必要なこと

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経営者である皆さんがやるべき仕事は数多くありますが、その中でも最も重要なことは何でしょうか。
私が一つ挙げるとすれば、「物事を決めること」と考えています。「やるべきこと」だけでなく、「やらないことを決めること」も重要なポイントです。そしてこの「決断すること」こそ、経営者皆さんは最も悩み苦しむことではないでしょうか。

一つの決断をするにあたって、例えば定量的にモデルを作成してシミュレーションを行ったり、あるいは定性的に状況を把握したり、相手の心情を考えたり、と様々なアクションをとって準備をし、必要な情報を得ようとするはずです。当然ですが、このような事前準備は非常に大切なことです。
ただ、どれだけ周到に事前準備をしたとしても、前提が変われば状況は全く変わってしまいますし、周囲の状況や相手の内面をあらかじめ全て知っておくということは非常に困難なことです。

外部環境が絶えず変化している中で、判断に必要な情報が十分得られることはまずないですし、当然ですが正解やヒントは誰も教えてくれません。そのような不完全・不安定な状況の中で、経営者はたった一人で「決断」をしなければならないのです。これが「経営者は孤独である」と言われる所以(ゆえん)でもあります。
私自身も経営者(CFO)として様々な決断をしてきましたが、経営に大きく影響を及ぼすような判断の際は、本当に心が苦しく、怖さを感じながら決断し、手探りで前に進んでいます。

では経営者として“決断する”ために必要なことは何でしょうか。

一つ目は、常に謙虚にオープンマインドでアドバイスを受け入れる心を持って、素直に相談をすることです。
周囲が絶えず変化をする中で、過去の成功体験にとらわれることなく、常に新しいことを取り入れ、変化することが求められている時代です。常に外部からのアドバイスを受け入れるこころを持ち、いつでも素直に相談できる相手を予め作っておく、ということが重要です。その相手は、ある時はその道の専門家であり、ある時は自分の心の拠り所となるメンターであるかもしれません。必要な時に必要な人材に相談をして受け入れる心を持つ、そんな経営者でありたいものです。

二つ目は、素直に他人に相談をして意見を聞きつつも、その内容や趣旨をしっかりと理解して腹落ちをさせることです。
他人からのアドバイスは非常に貴重であり、それを素直な気持ちで一旦は受け入れることが大切ですが、その一方でそのアドバイスが適切なものかどうかは別問題です。自らの頭でその話の内容や趣旨をしっかりと理解し、腹落ちをさせた上で取り入れるかどうかを自らの意思で判断しなければなりません。「あの人が言ったから、やってみよう」ではなく、経営者として自らの判断でゴーサインを出すことが重要です。

最後は「覚悟を持って決断する」に尽きるのではないでしょうか。
前述の通り、どれだけ周到に事前準備をしたとしても、不完全・不安定な状況で判断することが多く、場合によっては誤った経営判断をしてしまうこともあるでしょう。ただ「どんな結果になったとしても受け入れ、自らがラストマンとして最後まで対応しよう」と腹をくくっていれば、仮に誤った経営判断をしたとしても、すぐに冷静にプランBへ切り替えることができます。経営者として「自分の意思で決め、自分でやりきる」という覚悟を持ち続けていれば、絶えず緊張感を持ち続けながらも冷静な判断をすることが可能になるのです。

厳しい経営環境の中で、日々しびれるような経営判断をし続けるというのは本当に苦しいことですが、最後まで逃げることなく、「ラストマン」の覚悟と自信をもって経営を進めていくことが、経営者皆さんに求められていることなのです。

私自身も経営者として、そして「パートナーCFO」として、経営者皆さんの「相談・壁打ち相手」となり、中長期的な視点で経営をサポートさせていただきます。

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